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旧帝・早慶に逆転合格したいのなら独学しかない。
偏差値40でも旧帝・早慶に合格できる方法を書いた。
10分で読んで下さい。
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過去問の使い方しだいで、大学受験の明暗が分かれると言っても過言ではない。しかし、過去問の使い方を良く分かっていない受験生が多過ぎる。
「志望大学の過去問はいつから始めればいいの?」
「制限時間とかちゃんとした方がいいの?」
「最後まで取っておくべき?」
僕も受験生のときは結構迷った。
しかしよく考えれば、過去問をいつ使うかは1通りに決定できる。偏差値40から旧帝に逆転合格した僕が、受験生のときに考え抜いた過去問の使い方を述べる。
息抜きに下の記事もどうぞ。勉強の効率を高めるテクニックについて書いた。もちろん誰でも今すぐに実践できる方法だ。
志望大学の過去問はいつから解くべきなのか
一番の疑問はこれだろう。
「過去問にいつから取り組むべき?」
はじめに取り組めばいいのか。それとも最後まで取っておくべきなのか。
正解は「志望大学レベルの参考書が終わった直後」だ。
理由を説明する。
勉強始めに過去問を解くのは論外
「始めに過去問を解いて、傾向と対策を知ってから勉強しろ」とおっしゃる方がいるが、不可能なので、自動的に論外だ。
受験のじゅの字も知らないのに、過去問を見て何が理解できようか。必死に過去問を凝視しても何もピンとくるものはないだろう。
また、初学者が過去問を見ると、本来頑張れば乗り越えられる壁なのに、あなたの目には剣山の如く映ってしまうだろう。自信を失う可能性すらある。
はじめに過去問に取り組むのは、百害あって一利なしだ。ある程度、力をつけてから取り組む必要がある。
受験直前まで取っておくのも論外
「過去問は貴重な資源だ。直前まで残しておけ」
これも論外。
直前に数年分演習しただけでは点は伸びない。そういうのを付け焼刃という。
また、全く解けなかった場合どうするのだろう。絶望に打ちひしがれながら、神に祈って受験会場に足を運ぶのだろうか?
考えが無謀である。
過去問に取り組む時期は1通りしかない
ちゃんと考えてみると、過去問をいつからやるかは1通りに決定できる。
まず、受験勉強の目的を考えてみよう。
受験勉強の目的は、試験本番で合格点を取ることだ。合格点を取るために、志望大学の過去問や予想問題に取り組む。過去問や予想問題に取り組むために、同レベルで網羅性の高い参考書を理解する必要がある。網羅性の高い参考書を理解するために、基礎的な参考書を理解すればよい。
つまり、受験勉強は原則、次の3ステップにより構成される。1パターンしかないのだ。
- 基礎的な参考書
- 志望大学レベルの網羅型の参考書
- 過去問や予想問題
つまり、過去問を始める時期は志望大学レベルの参考書が終わった直後である。
また、大学受験の勉強は上の3ステップで完了なので、3ステップが速く終われば終わるほど余裕を持って合格できる。そのためには、できるだけ無駄な勉強を省き、参考書で学習するステップ1とステップ2を効率化することが鍵となる。
参考書の学習はこちらの記事を参考にされたい
飛躍的に点が伸びる過去問の使い方
3ステップの内、ステップ1「基礎的な参考書」とステップ2「志望大学レベルの網羅型の参考書」を終えれば、河合塾や駿台の記述模試で偏差値60程度は出る。
偏差値が60あれば、旧帝・早慶の過去問でも、解説を読めばほとんどの問題は理解できる。(解けるとは限らない。過去問やZ会の演習を通して、合格点まで伸ばしていく。)
受験勉強はステップ2までを、如何に速く終わらせるかが勝負となる。99%の人たちは、ステップ2を終わらせることすらできない。
過去問に取り組むときは、それまで頑張った自分を褒め称えよう。
合格は目前だ。
過去問を何周もし、問題を脳内にストックする
何周もするのは勉強の基本だ。過去問も例外ではない。4周はしよう。
効率的な過去問の勉強法を書くので、参考にして欲しい。
- 解けそうなら解く 時間等は気にしなくてよい
- 解説を読む
- 解説にその問題を解くときのポイント、行間の式、感想の3つを書き込む
- 圧倒的に難しい問題、どうしても理解できない問題が何問かあるだろう。合否に関係しないので飛ばしてよい。
- 10~20年分解き、二次試験まで4周以上取り組む
- 2周目以降、解けそうな問題は方針を口答で述べるだけでいい。実際に手で解く必要はない。
僕が受験生のころは、数学は理系数学15か年を、物理と化学は赤本を遡って購入し14年分を4周した。4周もすると、ほとんどの問題が脳内にストックされる。
また、2周目以降は圧倒的速さで1周できる。ちなみに、試験前夜に数学の15か年に取り組んだが、丸々1冊を数時間で復習できた。
前夜に総復習できたおかげで、本番の試験は、どれも過去問の類似問題に感じられた。過去問の解法やテクニックを駆使して余裕で合格点を取れた。
周回のメリットは相当デカい。
試験本番の損切り戦略を立てる
旧帝大の二次試験や早慶の一般入試は、問題量と試験時間が見合っていない。時間内に全て解き切るのは不可能である。
そこで「損切り」という戦略を立てる必要がある。
一部分を捨てて、点数を最大化することを考えるのだ。試験中に悩まなくてもいいように、前もって自分の中でルールを作っておこう。
「解ける問題があることに試験が終わってから気付いた」
誰しも経験があるだろう。試験本番でこんなミスをしたら悔やみきれない。試験の戦略は志望校の傾向や、自分の得意不得意に沿って考えよう。
具体例として、僕が名古屋大学の二次試験を受けたときの「損切り戦略」を書いておく。
数学の損切り戦略
- 名古屋大学の微積の問題は時間はかかるが、解き切るれる問題が多い印象だった。だから、微積には最大1時間かけて1完を確保する。ただし、回転体などややこしい分野なら、損切りを選択肢に入れる。
- 確率漸化式は名大頻出の問題だ。僕は漸化式が得意で、解き切る自信があったため、もし確率漸化式が出たら最大1時間かけて解き切る。
- 二次関数が絡んだ問題は大概見た目以上に難しいので、少し考えて分からなければ、すぐに次の問題にとりかかる。
物理と化学の損切り戦略
- 物理は戦略的に勉強時間を確保した科目で、模試の偏差値も高かったので自信があった。物理に150分の内80~90分かけ、満点を狙いにいった。
- 物理で計算量が異常に多い問題や、難解な複合問題が出たときは、ペンが止まったら損切りして飛ばす。
- 化学は残りの60~70分で、大問の始めの方の計算量が少ない問題や知識問題を確実に取る。化学は例年問題量が多いので、解ききることを考えず、解ける問題だけ解く
模試と過去問を利用して損切り戦略を立てよう。
模試の対策 | 模試の受け方 | 模試の復習方法【徹底公開】
英語の損切り戦略
- 英作文は文法ミスだけ気を付けて、始めの10分で高速で書き上げる。
- 和訳は多少日本語が変でも意訳はせず、英文の構造を把握していることを強調して解答する
こんなことを意識して、点数の最大化を狙った。
大学受験では損切り戦略が非常に大切になってくる。大学によっては、受験科目だが勉強をしなくてもいい科目があるかもしれない。ちなみに僕はセンター試験の国語と社会(地理選択)は戦略的に勉強せず旧帝に合格した。
詳しくは下記事で述べた。
塾や予備校が絶対に教えない3つの大学受験の必勝戦略とは
まとめ 過去問をいつから始めるの?使い方は?
過去問を使うタイミングは
- 基礎的な参考書
- 志望大学レベルの網羅型の参考書
- 過去問や予想問題
の3ステップ目であった。
使い方は次の通りだ
- 解けそうなら解く 時間等は気にしなくてよい
- 解説を読む
- 解説にその問題を解くときのポイント、行間の式、感想の3つを書き込む
- 圧倒的に難しい問題、どうしても理解できない問題が何問かあるだろう。合否に関係しないので飛ばしてよい。
- 10~20年分解き、二次試験まで4周以上取り組む
- 2周目以降、解けそうな問題は方針を口答で述べるだけでいい。実際に手で解く必要はない。
さらに、点数を最大化させるために、試験中の損切り戦略をたてることが大切だ。
過去問で苦手科目が判明したら参考書で一気に改善しよう。次の記事で直前期に参考書を追加する方法について述べた。参考にしてほしい。
大学受験 参考書 | 直前期に追加するおすすめ参考書6選
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偏差値40でも旧帝・早慶に合格できる方法を書いた。
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