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旧帝・早慶に逆転合格したいのなら独学しかない。
偏差値40でも旧帝・早慶に合格できる方法を書いた。
10分で読んで下さい。
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化学は受験科目の中では簡単な科目だ。
割と誰でも、河合塾の全統記述模試で偏差値70オーバーすることが可能だ。化学に苦手意識を持っている僕でも、全統記述模試で偏差値70は超えた。
僕は化学をほとんど初学から勉強した。スタート時の偏差値は40だ。
非進学校に通っていて、授業は相当酷いものだった。高校のテストでは満点近くとれていた。それで意気揚々と受けた3月の駿台のマーク模試は3割に満たず、絶望した記憶がある。。
化学の勉強は7月から開始した。そこから、10月の河合塾の全統記述模試で偏差値70をオーバーした。大学受験の化学は非常に簡単で、やり方さえ間違えなければ、誰でも偏差値70オーバー可能だ。
僕が実際にやった勉強法を紹介しよう。
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大学受験の化学の勉強法
化学に対して、誤った考え方を持っている方をちらほら見る。
正しい理解をしておかないと、勉強効率が格段に落ちる。だからまずは、大学受験の化学について説明しておこう。
大学受験の化学の勉強の基本は暗記である
化学の根底には物理が潜んでいる。
それも、大学の物理系学科3回生が学ぶレベルの高度な物理だ。第一イオン化エネルギーという化学の基礎の基礎ですら、量子力学を猛勉強しなければ理解できない。
では、高校の化学は基礎を度外視した欠陥科目なのかと言うとそういう訳でもない。
いったん難解な物理現象からは目を逸らす。そして、表面に見える現象の組み合わせで新しいことを考るのが化学という科目だ。数学や物理のように、一個の式から全てがスタートする訳ではない。
化学は、その根底にある難解な物理現象を無視する代わりに、表面に見える現象を、大量にストックしておく必要がある。
そして、大量にストックした知識を組み合わせることで、問題を考えるのが大学受験の化学だ。つまり、暗記しなければ問題を解くことができないのだ。
あなたがもし、高校の化学が苦手なら原因は一つしかない。化学で覚えておくべき知識が、頭に入っていないだけである。
大学受験の化学の計算は四則演算
冒頭で「大学受験の化学は簡単」と書いた。これは誇張ではない。
理由は明白。大学受験の化学の計算は四則演算しかないからだ。
微積や行列や漸化式など、難解たらしめる要素がない。暗記事項を覚えてしまえば、それに乗せて簡単な計算をするだけなのだ。
化学が苦手?難しい?
それはあなたの頭に、知識が十分にストックされていないだけだ。知らないものは解きようがない。
さて、今やってる問題集の解説に目を通してみよう。知ってるか知らないかだけだ。大学受験の化学に難しい論理など全くない。全てが四則演算だ。
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化学 偏差値70突破!おすすめ参考書
大学受験の化学の参考書は質が低いと言われるが、仕方のないことだ。
なぜなら、化学という分野の根本は高度な物理だからだ。その根本を高校レベルで理解するのは到底不可能だ。
なので参考書の著者は、天下り的に「そういうものだ!!」と記述するしかなかったのだろう。
僕が紹介する参考書も、学問としての質という点で見れば、それほど良くはない。しかし、成績が上がるのかと問われば、YESと断言できる。
最短で偏差値を伸ばしたいのなら、下の2冊の後、Z会と過去問に取り組もう。2冊+Z会+過去問で偏差値は70オーバーだ。
- 基礎問題精講
- 重要問題集
- Z会
- 過去問
それぞれ志望大学に合わせて使い方を説明する。
化学の基礎問題精講
基礎問題精講は化学の暗記事項を簡潔にまとめている。
基礎問題精講と過去問だけで、センター試験で満点が取れるだろう。また、MARCHや中堅の国公立大学にも合格できる。
旧帝や早慶を目指す方は、基礎問題精講を足固めとして使おう。
MARCH 関関同立 中堅国公立大学志望 | 基礎問題精講の使い方
MARCHや関関同立、中堅国公立大学志望の方は基礎問題精講を4周しよう。
内訳を具体的に書く。
1周目
分からない事項があっても、そういうものだと割り切って進めてしまおう。分からない事項や、覚えられない事項は鉛筆でチェックしておこう。
1周すると「大学受験の化学は理論化学と無機化学と有機化学に分かれていて、無機化学はややこしくて覚えることが多いなぁ」
と、大学受験の化学がどういうものか俯瞰できる。
2周目
科学の新研究を片手に、分からない問題を解決していこう。また、暗記事項もなるべく覚えようと心に留めて取り組もう。
まとめノートなどは作らなくていい。暗記事項はささっと紙に書いて壁にでも貼っておこう。
イオン化傾向や炎色反応は、覚えなきゃどうしようもない。化学反応式もある程度規則性はあるが、例外も多い。
アンモニアソーダ法とかハーバーボッシュ法は特に大変だ。様々な反応式を覚えなければ仕組みが理解できない。受験頻出なので。頑張って記憶しよう。紙に書いて壁に貼って毎日眺めれば嫌でも覚えられる。
3周目
問題の解き方や暗記事項の定着を意識して取り組もう。分からない問題には付箋を貼り、ピックアップしていこう。それを夜寝る前にささっと復習すればすぐ定着する。3周目は2~3日で終わるはずだ。
4周目
4周目にもなると、問題を見た瞬間解答できるようになっている。ここでダメ押しの一周だ。知識問題は即答でき、計算問題は解法の流れが瞬時に思い浮かぶ。1~2日で復習できるはずだ。中には数時間で1周できる人もいるだろう。
基礎問題精講が4周終わったら全統記述模試で偏差値55~60程度は出る。その後過去問に入ろう。
旧帝 早慶 | 基礎問題精講の使い方
旧帝、早慶志望のあなたは、化学の重要問題集への橋渡しとして基礎問題精講を利用する。
あなたが仕上げなければならないのは、化学の重要問題集という参考書だ。なので、基礎問題精講である程度知識が整理できたらすぐに重要問題集に移行しよう。
重要問題集の解説を理解するために、何度も基礎問題精講で調べることになる。その過程で、自然に基礎問題精講の知識は定着するので安心しよう。
基礎問題精講は2周程度で切り上げて、重要問題集に移ってよい。
化学の重要問題集
旧帝や早慶を目指す人全員が取り組む参考書だ。
正直、知識のまとまりという観点で見ればそれほど良い参考書ではない。
しかし、旧帝や早慶に合格するのに必要十分な網羅性がある。効率的に偏差値70を突破したい方におすすめの参考書だ。
化学の重要問題集については下記事に詳しくまとめた。
旧帝早慶志望の化学重要問題集の使い方
重要問題集を完成させることで、旧帝や早慶で合格点が取れるようになる。気合を入れて取り組もう。
具体的な使用法を述べる。
まず、問題を実際に解く必要はない。分かる問題は、口頭で解答するか方針を述べるだけでいい。分からない問題はすぐ解説を読もう。
重要問題集は4周取り組もう。周ごとの内訳を述べる。
重要問題集 1周目
自分の知識の足りなさに愕然とするだろう。しかし、それと同時に「知ってればできるじゃん!」という感想を抱くはずだ。
そうなのだ。
大学受験の化学は知識があれば、後は四則演算だけなのだ。この感覚が掴めれば、偏差値70は目前だ。化学は覚えるだけということを肌で実感しよう。
さて、1周目は覚えなければならない事項にチェックしながら、理解していこう。解説を読んでも分からなければ、基礎問題精講と化学の新研究を参照して理解しよう。調べたことは、重要問題集に直接書き込んでおこう。
また、基礎問題精講や化学の新研究で参照したページには、付箋などを貼っておくと後で見返すときに便利だ。(経験上同じページを5回は開くことになる)
これをしっかりやっておくと、2周目から効率が上がる。
重要問題集 2周目
書き込んだ知識ごと覚えるつもりで重要問題集に取り組もう。
1周目よりは既視感があり、少し楽に取り組めるはずだ。2周目も実際に解く必要はない。知識問題は口頭で答え、計算問題は方針を空で言うだけで十分だ。
再び忠告しておく。
「化学は計算がややこしくて苦手」という方がいるが、実は知識が定着してないだけの人がほとんどだ。知識があれば問題の内容を把握できる。問題の内容が把握できれば、簡単な四則演算であることに気付ける。
化学が苦手な人は、そのことに気付いていない。計算力不足でなく実は知識不足のせいなのだ。
重要問題集の暗記事項はけっこう多い。しかし、どれも受験に必須の知識なので頑張って覚えよう。
重要問題集 3周目
1周目、2周目で頑張っていれば、はるかに楽に終わる。
3周目は「できるだけ多く覚えるぞ」という気持ちで取り組もう。
しかし、完璧は目指してはいけない。10~20問に一問ド忘れしているくらいならOKとしてしまおう。
重要問題集 4周目
4周目、ダメ押しの1周だ。
1周目の何倍ものスピードで終わらせることができる。4周もすると、大学受験の化学の全ての知識があなたの脳に内包される。
旧帝 早慶 | Z会と過去問の使い方
重要問題集のあと、Z会や過去問に取り組もう。
Z会や過去問で演習することで、重要問題集の知識を応用できるようになり、一気に偏差値が上がる。全統記述模試で偏差値70の壁はいとも簡単に超えられる。
Z会の使い方は下の記事を参考にしよう。
Z会 独学 | Z会は難関大学受験の裏技である
Z会はそれほど時間のかかる教材ではない。Z会の化学は週末のどちらか1日で終わらせることが可能だ。
しかし、その効果は計り知れない。質が高く、旧帝、早慶を目指す者にとって、ベストな難易度の問題ばかりだ。効果で言えば、Z会の1問は、参考書の数十倍の問題に匹敵する。噛めば噛むほど味が出るスルメのような問題ばかりだ。
過去問の取り組み方は下記事を参考にしよう。
大学の過去問はいつから始めればいいの?使い方を徹底解説!
化学のおすすめ参考書
大学受験化学の参考書 | 基礎編
大学受験の化学を基礎から勉強するのに最適の参考書だ。初学でも取り組める。
大学受験化学の参考書 | 応用編
旧帝、早慶志望なら重要問題集がおすすめだ。
理論化学だけ受験直前に標準問題精講も用いて勉強した。なかなか難易度が高い良問が多い印象だった。しかし、やらなくても合否には関係しないと思う。
大学受験化学の辞書
辞書として使おう。化学の新研究があるのとないのでは勉強効率が断然変わる。
注意:新研究の通読は絶対にやめよう。アホほど効率が悪い。
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