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旧帝・早慶に逆転合格したいのなら独学しかない。
偏差値40でも旧帝・早慶に合格できる方法を書いた。
10分で読んで下さい。
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物理で偏差値70取るのって難しいの?
いいや、簡単だ。
僕は1ヶ月ほとで、初学から偏差値70オーバーできた。模試は河合塾の全統記述模試。それに駿台の東北大学と名古屋大学の大学別冠模試。
名古屋大学の大学別冠模試では、全受験者中8位という好成績を獲得した。物理は難しい科目と言われるが、勉強法さえ間違わなければ誰でも伸びる。
僕が実際に偏差値を急上昇させた勉強法を述べる。
物理って言うほど難しくない
物理が大学受験の科目で一番難しいと思っていたら、それは大間違いだ。物理って難しいのは初めだけ。いったんそれを乗り越えたら、一気に理解できる科目だ。
耐えるのは初めだけ。ほんのちょっと。
物理が苦手な方は下記事の一読をお勧めする。物理にはコツというか、独特の考え方がある。まずはそれを理解すると上達が速い。
短期間で偏差値70を取れる究極の勉強法
お待ちかねの勉強法だ。参考書はご存知「名門の森」を使う。
名門の森は非常に難しい参考書の一つだ。少ししんどいかもしれないが、名門の森を完成させたら偏差値70オーバー可能だ。
名問の森の使い方の根本は「何周も繰り返すことで全ての問題を理解する」ことだ。
しかし、名門の森のような難解な参考書を普通に何周も繰り返すと、莫大な時間がかかる。受験勉強は時間が限られている。できるだけ勉強を効率化し、莫大にかかる時間を短縮化することが重要になってくる。
具体的な勉強法は次の手順に従うのをお勧めする。僕がたった1カ月で名門の森を制覇し、偏差値70にぶち上げた勉強法だ。
全部で4つのステップがある。それぞれ説明する。
①問題を読み「何を聞かれているか」「既知の物理量」「問題の条件」の3つをチェック
この行程は非常に重要だ。物理のセンスが磨かれると同時に、勉強の効率化が図れる行程である。
何を聞かれているかにチェック
問題では「何を聞かれているのか」を把握する必要がある。物理が苦手な人は、何も考えずに立式し、闇雲に計算する。だから彼らは答えまで辿り着けないのだ。
物理は目的(求める物理量)を提起し、それに沿って立式し、計算する。目的を見失っては何も求められない。
まずは「何を聞かれているか」に注目する癖をつけよう。
既知の物理量にチェック
しょうしょう難しい話だが、物理では「既知の物理量」によって使うべき公式を選択する。
(「既知の物理量」とは、問題文に記されている重力加速度gや摩擦係数μや電荷量qのこと)
「物理の問題を解く」とは「既知の物理量」を用い「未知の物理量」を求めることだ。この「既知の物理量」と「未知の物理量」を結ぶものが、数々の物理公式だ。
つまり、「既知の物理量」を把握していなければ、使うべき物理公式を決定できないのだ。
必ず、既知の物理量にチェックしよう。
問題の条件にチェック
最後に「条件」に注目する。
(条件とは「振動は微小であるとする」とか「空気抵抗はないものとする」といったものでだ)
物理が苦手な人にありがちなのが、条件無視。必死に計算しても、条件を無視していたら答えは出ない。なぜ条件があるのか考えよう。その条件がなければ、問題を解くことが困難だからに他ならない。
条件によって、計算を簡単化する有名なパターンがある。問題を解くとき、そのことに気付けるかどうかが、偏差値70突破のカギとなる。
3つめのチェックポイントは「問題の条件」
3箇所チェックで効率アップ
「何を聞かれているか」「既知の物理量」「問題の条件」の3つのチェックが大切だ。
この3点をチェックすることは、上で書いたこと以外にも利点がある。次に同じ問題に取り組むとき、高速で問題内容を把握することが可能になるのだ。
3つのチェックが、名門の森を効率的に終わらせる一つのコツとなる。
②問題を解くときは暗唱するだけ。計算せずに解説を理解する
びっくりするかもしれないが、問題を実際には解かない。
勉強で最も時間がかかるのは実際に解く行程だ。できるだけ効率化を図るために、名問の森では、紙に書いて解くことはしない。
問題演習は時間がかかる。よって、できるだけ少ない問題数でこなしたい。問題は良質で傾向に沿っている必要もある。そんな条件に当てはまるのが、過去問とZ会である。
過去問やZ会の使い方は下の記事を参考に。
名問の森では、問題を実際に紙に書いて解くことはしない。使うべき物理公式や計算方法を暗唱するだけで十分だ。
もちろん1周目では、ほとんどの問題に手も足もでない。1周目、2周目と、その都度解説を読み込みしっかり理解する。そうすれば、3周目で一気に多くの問題の解き方を暗唱できるようになる。
勉強法全般については下の記事を参考に。
③「問題を解くときのポイント」「行間の式」「理解できない部分」の3点を解説に書き足そう
行程②で、最も時間がかかる「問題を解く行程」を飛ばし、効率化を図った。
次に時間がかかる行程は「解説を理解する行程」だ。
名問の森は難易度が高い参考書だ。1問の解説を理解するのに、30分以上かかることはざらである。1周目は耐えて理解するしかない。しかし2周目からは、できるだけ効率よく、楽に勉強したいところだ。
2周目からの効率化の方法はこうだ。
「問題を解くときのポイント」「行間の式」「理解できない部分」の3点を解説に書き込むことである。
問題を解くときのポイントを書き込む
解説を理解するとき、多くのポイントに気付くはずだ。詳しく説明する。
物理の問題の解説では「なんでそんな計算思いつくの!?」という経験を必ずする。あたかも、そうなることを知っていて、計算しているかのようだ。しかし、よく考えてみると、その計算の必然性に気付くことがある。
「Aを求めたいから、公式Bを使ってるんだなぁ」とか「Cという物理量は解答に使えないから、DとEの式を用いて消去したんだなぁ」とか。
これがあなたの「発見ポイント」だ。
解説に書き足しておくことで、再びその解説を理解するとき「なんでそんな計算思いつくの」のストレスに悩まないで済む。
行間の式を書き込む
次に「行間の式」を埋めよう。
物理の参考書は紙面の都合から、行間の式が省略されていることが多々ある。
名問の森は他の参考書と比べて、行間の式が埋めてある方である。丁寧な参考書であることに間違いはない。しかし、計算式の省略は少なからず存在する。
計算に飛躍があると思ったら、自分で計算して書き足しておこう。行間の式を埋めておくことで、2周目以降、計算式の省略に悩まなくて済む。
分からない箇所を書き込む
最後に「分からない部分」も書き込んでおこう。
分からない箇所で立ち止まって、いつまでも考える必要はない。疲れるし時間の無駄だ。「分からない箇所を飛ばす」というのも1つの重要な勉強法である。
しかし、分からない箇所は、いつか理解しなければならないのも事実だ。
そして、名問の森の2周目、3周目にそのいつかは大抵やってくる。
関連記事
3つの書き込みで効率アップ
「問題を解くときのポイント」と「行間の式」の2つを解説に書き込むことで、2周目以降、名門の森を楽に効率よくこなせる。
また、「理解できない部分」を書き込んでおき、2周目以降少しずつ解決していくことで、名問の森の完成度を高めていく。
④4周取り組む
名問の森は4周取り組もう。
難しい参考書だ。1周では理解できない。2周しても分からない問題はいくつか残されているはずだ。
しかし3周もすると、分からない箇所はほぼ解決する。また、問題を瞬時に把握でき、解答の指針を暗唱できるようになっている。
「ここは電荷量保存で一発だ」とか「重力とローレンツ力で運動方程式を立てて、しこしこ計算だ」というように。
4周目には問題を読むだけで、脳内である程度計算が再現できるようになる。
「A式とB式で立式して、B式を文字Cについてまとめて、A式に代入すると答えでるよね!」といった感じ。
これが偏差値70オーバーの領域だ。模試などでも問題を見て、じっと考えるだけで答えまでの道筋が見える。(さすがに初見の問題で暗算はできない)
このダメ押しの4周目で、名門の森は完成。あなたの偏差値は70を突破する。
周回を重ねるごとに高速化する
「4周もすると、すごく時間がかかるのではないか」こんな心配は無用だ。周回を重ねるごとに、加速的に速くなるからだ。4周目は1周目の5倍~10倍の速さで終わる。
1周目では1問理解するのに30分以上かかることもある。しかし、2周目では15分程度、3周目では7分程度、4周目では3~5分程度で処理が可能だ。
名問の森は上下で130題程度なので、4周目は10時間以内に復習できる。
復習も高速化する
旧帝や早慶のレベルの問題を網羅した名問の森を10時間以内に1周。つまり、1日で大学受験物理の全てが復習できる訳だ。
実際に名門の森を復習するタイミングは、Z会や過去問の演習などで苦手な分野が判明したときだ。名門の森で、その苦手な分野だけ復習すればいい。3時間もかかからない。
上記の方法で名門の森を効率よく完成させ、偏差値70の壁を撃破しよう。
他の科目の勉強法については下記事より。
英語:大学受験 英語 | 参考書4冊で旧帝早慶に受かる英語の勉強法
大学受験 物理 | おすすめ参考書
名問の森がどうしても気に入らない方がいるだろう。そういう方は、重要問題集で同じように取り組むことをお勧めする。
重要問題集も網羅性が高い。到達点は名問の森と同じだ。
【番外編】物理の偏差値70オーバーが見る世界と物理の未来
「偏差値70超えの人は世の中の真理が分かるの?」「どんな風に世界が見えてるの?」
ズバリお答えする。
世の中の様々な物理現象を把握できる。但し、計算はできない。
物理は「現象を理解し立式するフェーズ」と「計算処理のフェーズ」がある。
偏差値70を超えると、日常的な物理現象であれば、現象を理解して立式することができる。物体にかかっている力を見極め、運動方程式を立てるだけだ。
しかし、運動方程式をたてた後の計算処理のフェーズの突破が困難であることが多い。
天体の物理
例えば、地球と月と太陽の3天体だけが存在しているとする。
3天体について運動方程式を立てる。物体は3つ、座標もx、y、zの3つなので、9つの運動方程式ができる。
非常に残念なのだが、この9つの運動方程式は解くことができない。実は、物体が3つ以上あり相互作用(ここでは万有引力)を及ぼすとき、その物理現象は解析的に解けないことが知られている。
空気の物理
空気についても簡単な物理現象として理解できる。
一つの分子の運動は、周りの分子から受ける「分子間力」と、他の分子や壁との衝突による「運動量の変化」に支配された現象だ。1つに注目すると、非常にシンプルである。
しかし、空気中に分子は大量に存在し、相互作用を及ぼしあうので、分子一個一個について計算するのは困難だ。
コンピュータで数値的に解析する
世の中にはこのように、物理現象を理解し立式することは可能でも、解析的に解けない問題が大量に存在する。
そこで登場するのがコンピュータだ。コンピュータによって、解析的に解けない問題を数値的に解くことが可能になる。
(解析的に解くとは、数式で解を求めることだ。数値的に解くとは、コンピュータによる数字の計算のことだ。)
(空気の場合、大量の物体を扱っている。同じ物体が大量に存在すると、近似を用いた上手い計算方法を用いることができる。この「上手い計算方法」を用いて発展したのが統計力学だ。実は、統計力学の手法で空気の全体的な運動は解析できる。)
物理の未来
ほとんどの物理現象は解析的に解けない。しかし、コンピュータによる数値計算の手法を用いるとだいたい解ける。コンピュータで問題になっているのが、計算処理速度だ。
しかし、世界では量子コンピュータなどの発見により、目覚ましい速度で計算処理速度が向上している。今、物理で解明できる問題の幅が急激に広がっている。
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